環境への負荷を気にして、キッチンスポンジを手作りしたい人が増えています。
しかし、どのように手作りしたらいいか分からない人が多くいます。

この記事では、手作りキッチンスポンジの材料や、作り方の手順を解説します。
環境に優しいキッチンスポンジの素材が分かるので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事はスポンジ加工メーカーとして、60年以上の歴史がある富士ゴム産業が執筆しています。

キッチンスポンジは手作りできる?

キッチンスポンジは、使用する素材にもよりますが手作り可能です。

市販されているキッチンスポンジは、石油由来の材料で作られていることが多く、廃棄の際に環境へ負荷がかかります。
そのため、環境への意識の高い方は、キッチンスポンジを手作りして環境への負荷を減らしています。

環境に優しいキッチンスポンジの素材は複数あるので、それぞれの特徴を理解して、あなたに最適なキッチンスポンジを手作りしてください。

手作りキッチンスポンジの材料

手作りのキッチンスポンジには、コットンや麻・ヘチマなどが使用されます。
ここでは、手作りキッチンスポンジの材料を解説します。

コットン

コットンは、水の吸収性に優れ柔らかい素材なので、キッチンスポンジの代用材料となります。コットン100%で作れば破棄をするときに有害物質は発生しないので、環境に優しい素材です。
ただし、コットンは水を含むと膨張して柔らかくなり、研磨力が低下するので、洗い残しに注意が必要です。

麻(ヘンプ)

麻はコットンよりも研磨力が強く、耐久性が高い素材です。
頑固な汚れを落とすためのスポンジや、たわしの代用品としておすすめです。

ヘチマ

ヘチマは昔からキッチンスポンジとして使用されている素材です。
天然素材なので自然に優しく、最終的に土に還ります。海外でもヘチマを使用して洗い物をする人が増えています。

セルロース

セルロースとは、木材パルプから作られる植物由来のスポンジです。
柔らかいため、繊細な食器洗いにも対応可能です。また、耐熱性に優れていて、煮沸消毒できるので、衛生的に保管できます。

ココナッツ繊維

ココナッツの繊維を圧縮したスポンジです。
ココナッツ繊維には抗菌性があるため、衛生的に使用可能です。また、硬めの感触なので、こびりついた頑固な汚れに適しています。

キッチンスポンジを手作りする方法

キッチンスポンジを手作りするには、次の材料が必要です。

  • 綿の生地
  • メッシュ生地
  • 詰め物(コットンや麻など)
  • ミシン糸

キッチンスポンジを手作りする流れ

1
生地をカットする

まずは、生地を希望のサイズにカットします。
11cm×15cmほどが一般的なサイズです。

2
生地を重ねて固定する

綿生地を置き、その上にメッシュ生地を2枚載せてください。さらにその上に綿生地を重ねます。

3
周囲を縫い合わせる

重ね合わせた生地を、縫い代1cmほどで縫い合わせます。
3辺を縫い合わせたら、残る1辺から詰め物を差し込んでください。詰め物はメッシュ生地とメッシュ生地の間に差し入れます。

4
角をカットする

角の余分な生地をカットして、角を丸くします。このとき、縫い合わせ部分を切らないように注意してください。

キッチンスポンジは手作りと市販品のどちらがいい?

手作りと市販品の手作りスポンジを、耐久性やコストの観点から比較します。

環境への優しさ

スポンジ(ウレタンフォーム)は、再溶融ができないため、リサイクルの難しい素材です。また、廃棄時に焼却すると、有毒ガスが発生します。
スポンジを埋め立てすると、分解されず長期間、土の中に残ってしまうため、環境に優しい素材とはいえません。

手作りのキッチンスポンジは、天然繊維を使えば自然に戻りやすいため、廃棄時に環境への負荷は少ないです。また、焼却時には有毒ガスが発生しません。

コスト

市販のキッチンスポンジは、1個100円以下で販売されているものもあり、低コストで購入できます。
手作りのキッチンスポンジは、選ぶ素材にもよりますが、おおよそ100円以下で製作可能です。ただ、市販品を購入するのと比べて、手間と時間がかかるため注意が必要です。

まとめ

食器洗いで使用するキッチンスポンジは、手作りが可能です。素材には、コットンや麻・ヘチマ・セルロースなどが使用されます。
手作りのキッチンスポンジは、市販品のスポンジ(ウレタン)と比べると、天然繊維を使用するため環境に優しいです。
キッチンスポンジHARENOHIでは、ウレタンのキッチンスポンジを販売しています。一般的なキッチンスポンジと比べて耐久性が高く、長く使用できることが特徴です。短期的に交換を繰り返すよりも環境負荷が少なくなります。
手作りまではできないけど、環境に負荷の少ないキッチンスポンジをご希望の方は、ぜひHARENOHIをご利用ください。