キッチンスポンジは毎日使用して劣化するため、定期的に取り替えが必要です。

しかし、取り替え時期の目安を知っている人は少ないです。適切な取り替え時期を知らないと、不衛生な状態で洗い物をすることになります。

この記事では、キッチンスポンジ取り替えの6つのサインを解説します。

キッチンスポンジの寿命を延ばす方法も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事はスポンジ加工メーカーとして、60年以上の歴史がある富士ゴム産業が執筆しています。

キッチンスポンジの取り替えの必要性

キッチンスポンジは、定期的に取り替えが必要です。

何度も使用しているキッチンスポンジは、キレイに見えても、多くの雑菌やカビが発生している可能性があるためです。また、使い心地や洗浄力も低下します。

劣化したキッチンスポンジを使い続けると、雑菌やカビが食器にも付着して、食中毒を引き起こす可能性があります。

キッチンスポンジの内部で繁殖しやすい雑菌の種類は、以下の通りです。

  • 大腸菌
  • サルモネラ菌
  • 黄色ブドウ球菌

キッチンスポンジは、洗剤で洗っているから大丈夫と感じるかもしれません。しかし、洗剤で洗い流せるのは、一部の菌だけです。スポンジの奥に残った菌は、時間とともに増えていきます。

そのため、使用後はスポンジをしっかりと水洗いして、乾燥させて、菌の増殖を防ぐ必要があります。

キッチンスポンジ取り替えの6つのサイン

キッチンスポンジを使用していると、変形や摩耗・洗浄力の低下などが発生します。

ここでは、キッチンスポンジの取り替えの6つのサインを解説します。

①スポンジの変形や摩耗

キッチンスポンジは使用していると、変形したり摩耗したりします。

変形はスポンジ内部の気泡が潰れて、元に戻らなくなった状態です。ソファの「へたり」と同様で、弾力がなくなっています。

変形や摩耗したスポンジは洗浄力が落ちているので、力を強く入れる必要があり、余計な時間がかかってしまいます。

以下の画像は、変形と摩耗が始まってきたスポンジです。外周部分がケバだったように摩耗しています。

このスポンジくらいの消耗ではまだまだ使用できますが、ケバ立ちや変形が大きくなったら交換する必要があります。

②洗浄力の低下

変形や摩耗が見られなくても、以前より洗浄力が落ちたと感じたら、スポンジ交換のサインです。

洗浄力低下の原因は、目に見えない油分や汚れが付着していることです。洗浄力が落ちると、普段と同じように洗っても汚れが残るため、洗いあがりに満足できないでしょう。

③泡立ちの悪化

洗剤の量は変えていないのに、泡立ちが悪化したら、スポンジ交換の目安です。

洗剤はスポンジ内部の空気と混ざり合うことで泡立ちます。スポンジ内部に油分が蓄積したり、変形により気泡が潰れると泡立ちが悪化します。

泡立ちが悪化すると洗剤の能力を引き出せなくなるため、スポンジ交換のサインとなります。

④嫌なにおい

スポンジをしっかりと水洗いしても、嫌な臭いが取れない場合はスポンジ交換が必要です。

嫌なにおいの原因は、スポンジ内部で雑菌やカビが繁殖していることです。嫌な臭いを放置すると雑菌やカビの繁殖が進み、健康に影響を与える可能性があります。

嫌な臭いが発生したら、早めに除菌するかスポンジを交換するなどの対処が必要です。

⑤カビや黒ずみ

スポンジの表面や内部に黒色の斑点が発生したら、スポンジ交換のサインです。

黒い斑点はカビが発生している証拠です。カビはアレルギーの原因となる可能性があるため、注意が必要です。

⑥弾力の低下

スポンジの弾力の低下は、「へたり」の状態で早めに交換するのがおすすめです。

食器を洗う際に、スポンジの弾力は洗浄力に大きくかかわります。弾力が失われたスポンジは、食器の汚れを落とすのが難しくなります。

キッチンスポンジ取り替えの理想的な頻度

キッチンスポンジの取り替えは、スポンジの材料や使用頻度により変わりますが、おおよその目安は以下の通りです。

家族構成交換頻度の目安
4人家族2~3週間
1~2人の家庭3~4週間
外食の多い一人暮らし2か月以内
食洗器メインの家庭1~2か月

上記はあくまで目安です。先ほど紹介した取り替えのサインが発生したら、目安の期間にこだわらずに交換しましょう。

また、衛生面を気にする場合は、毎週スポンジを交換する人もいます。

キッチンスポンジの寿命が短くなる理由

使用頻度が高く、メンテナンスをせずに利用すると、スポンジの劣化が早まります。

ここでは、キッチンスポンジの寿命が短くなる理由を解説します。

使用頻度が高い

使用頻度が高いほど、スポンジの劣化が早まり、汚れも蓄積しやすくなります。

外食が少なく、自宅で料理をする家庭は、スポンジの使用頻度が高いため、劣化が早いと考えましょう。

食器の汚れの種類

油汚れや食器にこびりついた汚れを洗うと、スポンジの劣化が早まります。

スポンジに汚れが残りやすく、泡立ちや洗浄力が低下するためです。スポンジ内部に付着した油分は完全に洗い流すのが難しく、劣化が早まる原因となります。

スポンジの種類

キッチンスポンジには、ウレタンやセルロース・メラミンなど、複数の種類があります。

メラミンスポンジは研磨力が高く、こびりつき汚れに強いですが、摩耗しやすく寿命は短いです。

ウレタンやセルロースは、素材により耐久力が異なります。

安価なスポンジは、使用されている素材の質が悪いケースがあるため、寿命は短くなります。

メンテナンス不足

スポンジのメンテナンスを怠ると、寿命が早くなります。スポンジに必要なメンテナンスは以下の通りです。

  • 使用後はスポンジを水洗いする
  • しっかりと乾燥させて雑菌の繁殖を防ぐ
  • 漂白剤や熱湯などで消毒する

定期的にメンテナンスをすれば、スポンジの劣化や雑菌の繁殖を防げて、長期間利用できます。

まとめ

劣化したキッチンスポンジは洗浄力が落ち、衛生的にも不安があるため、定期的な取り替えが必要です。

キッチンスポンジを取り替える6つのサインは、以下の通りです。

  • スポンジの変形や摩耗洗浄力の低下
  • 泡立ちの悪化
  • 嫌なにおい
  • カビや黒ずみ
  • 弾力の低下

キッチンスポンジの理想的な交換頻度は、使用しているスポンジや家族構成により異なります。一般的な4人家族の場合、2~3週間が交換の目安です。

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