毎日使用するキッチンスポンジは、へたりづらく長い期間使えることが重要です。
しかし、一般的なキッチンスポンジは、すぐにへたってしまい、2~3週間ほどで交換が必要なこともあります。
この記事では、へたらないキッチンスポンジの特徴や、へたらないキッチンスポンジを使用するメリットを解説します。

この記事はスポンジ加工メーカーとして、60年以上の歴史がある富士ゴム産業が執筆しています。
キッチンスポンジはなぜへたる?

キッチンスポンジは、内部の気泡が潰れたり、表面が摩耗したりするため、へたって変形します。
ここでは、キッチンスポンジはなぜへたるのか解説します。
気泡が潰れてへたる
キッチンスポンジは、原材料を発泡させて製造されます。そのため、内部に無数の気泡が生まれます。
この気泡が繰り返し潰されることで、元の形に戻らなくなり、へたってしまいます。
このへたりは、ソファのクッションやマットレスが元の形に戻らなくなるのと同じ現象です。
表面の摩耗でへたる
キッチンスポンジは、食器やフライパンなどに何度もこすりつけられるため、少しずつ摩耗します。平らだった表面がワサワサと凹凸ができ始めたら、摩耗によるへたりのサインです。
スポンジの密度が高いほど、摩耗に強くなります。しかし、密度が高いスポンジは水の切れが悪いため、雑菌が繁殖する可能性が高いです。
密度と耐久性のバランスを考慮して、キッチンスポンジを選ぶことが大切です。
殺菌によりへたる
キッチンスポンジは劣化や摩耗だけでなく、殺菌作業によってもへたります。
キッチンスポンジは水分を含むため、雑菌が繁殖しやすい環境です。殺菌するために、定期的に熱湯消毒をするケースがあります。
殺菌のために良かれと思っておこなう熱湯消毒は、熱によりスポンジの形状が変わる可能性があります。
スポンジは80~90℃ほどで変形が始まります。熱湯消毒は60~90℃ほどで行うので、80℃以上のお湯を使う場合は、長時間放置はやめましょう。
へたらないキッチンスポンジとは

へたらないキッチンスポンジとは、高い復元性があり、多層構造のスポンジです。
ここでは、へたらないキッチンスポンジについて解説します。
*まったくへたらないキッチンスポンジはありません。ここでの「へたらないキッチンスポンジ」とは、へたりづらいキッチンスポンジのことです。
高い復元性のキッチンスポンジ
高い復元性(弾力)のあるキッチンスポンジは、へたりづらいです。
復元性とは、スポンジを指などで押したときに、元の形状に戻る性質のことです。例えば、ゴムは押してもすぐに元の形に戻るため、高い復元性があります。クッションに使われる低反発スポンジは、なかなか元の形状に戻らないため、復元性は低いです。
市販されているキッチンスポンジは、復元性の高いものから低いものまでさまざまです。復元性の高いキッチンスポンジを選べば、へたりづらく、長い期間使用できるでしょう。
多層構造のキッチンスポンジ
多層構造のキッチンスポンジは、層ごとに材質を変えることで、耐久性と洗浄力を両立させています。
例えば、食器に直接触れる部分は、硬めで丈夫なスポンジを使用して、中心部には泡立ちやすい目の大きなスポンジを使用します。
スポンジを適切な場所に配置することで、へたりづらさを実現可能です。
へたらないキッチンスポンジのメリット

へたらないキッチンスポンジは、経済的に使用でき、衛生的に使用できます。
ここでは、へたらないキッチンスポンジのメリットを解説します。
長期的なコスト削減
へたらないキッチンスポンジは、一般的なスポンジよりも価格が高い傾向にあります。しかし、交換頻度が少ないため、長期的な視点で考えるとコストを削減可能です。
- 一般的なスポンジの交換頻度:2~4週間
- へたらないキッチンスポンジの交換頻度:1~3か月
また、へたらないキッチンスポンジは、泡立ちを長期間維持できます。
一般的なスポンジはへたってくると、泡立ちが悪くなるため、洗剤を余計に使用してしまいます。
そのため、へたらないキッチンスポンジは、初期費用が少し高くても、長期的な視点では経済的に使用できるでしょう。
衛生的に使用可能
へたらないキッチンスポンジは、水切れが優れているものが多く、雑菌が繁殖しづらいため衛生的に使用可能です。
キッチンスポンジは常に湿った状態にありますが、湿度の高い状態は雑菌が繁殖しやすくなります。
水切れが良ければ、短時間で乾燥するため、雑菌の繁殖を抑えられます。
また、銀イオンが配合されているキッチンスポンジには、抗菌作用があります。スポンジの乾燥だけでは抑えられない雑菌に対して効果があるため、より安心して使用できるでしょう。
環境に優しい
キッチンスポンジを捨てて、焼却する際には有害物質が発生します。そのため、キッチンスポンジの交換頻度が高いと、地球に有害な影響を与えます。
へたらないキッチンスポンジは、交換頻度が低くなるため、地球への負荷を軽減可能です。
まとめ
キッチンスポンジは、内部の気泡が潰れたり、表面が摩耗するとへたります。
へたらないキッチンスポンジとは、高い復元性がある素材を使ったものです。復元性とは元の形に戻る性質のことです。復元性が高ければ、へたりづらく元の形に戻るため、長期間使用できます。
へたらないキッチンスポンジを使用すると、長期的なコスト削減や、衛生的に使用可能などのメリットがあります。
HARENOHIキッチンスポンジは、8万回以上の耐久試験にクリアした素材を使用しています。スポンジ加工のプロが選び抜いた素材をぜひ一度使用してみてください。